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Violent Break-in!

ニュージーランド廃村(NZ村)

ニュージーランド村は、最高の天気と、心地よい風と、リラックスした気持ちしか似合わない場所だ。

ニュージーランド村は、最高の天気と、心地よい風と、リラックスした気持ちしか似合わない場所だ。ここは、自分たちが不法侵入していると感じない数少ない廃墟だ。警備員や警官に追いかけられたりする心配も無く、広々とした空間が広がり、新鮮な空気み満ちて、特に危険なことや不穏なこともない。カエルの声と、鳥のさえずりしか聞こえない。「ニュージーランド」と聞くと想像するような風景だ。

New Zealand Entrance

荒れ放題の駐車場を歩いていく。入り口はほとんど「カンタベリー」ギフトショップでブロックされている。その向こうに進むための方法を見つけるのにかなり手間取った。とはいえ、この最初の困難さえ乗り越えれば、あとはずっと平和だけが待っている。このプライベートな不思議の国から私たちを追い出すものなんて何もない。ここの静けさは、きっと心臓の鼓動をゆったりさせることだろう。この日本において、こんな場所は滅多にない。

Sexy Position Bike

この広大なニュージーランドファームを所有する会社は ファームという名の会社だ。ここの創設者は農家の息子で、父親の農地を利用して、初めてのファーム(農園)パークをオープンした。ファームパークを運営するというコンセプトの背後には、もっと深い意味があった。農村部では特に著しい、日本の人口減少によって使われなくなった農地の土地利用として役立てようというものだ。さらに、雇用を生み出すことも出来るし、パーク内や周辺で農産物を人々が売る機会にもなるかもしれない。

Abandoned Race Track

もちろん、すべてのファームパークが成功したわけではなく、今では4つあったニュージーランド村のうち3つが廃業している。廃墟探検家には嬉しいニュースだが、生き残りをかけて苦労している農村部にとってはとても悲しいことだ。このことを考えると、ここを訪れるのはすこし重い気分になった。この山口ニュージーランド村を他の人気のある遊園地と比べてみると、そのスケールの違いに気付き、なぜ十分な収益を上げることが出来なかったかがわかる。東京ディズニーランドは年間2500万人の入場者数を誇り、今では廃墟となった奈良ドリームランド でさえ160万人の年間入場者数があり、それが40万人ほどに落ち込んだ頃に廃業となっている。それに比べて、この山口ニュージーランド村は最盛期でさえ年間入場者はわずか42万8千人だった。どうりで、、、

New Zealand Tires

日中の天気は不安定だったが、夕暮れに近づくに連れて、素晴らしいピンク色を帯びて来た。雨の後のフレッシュなにおいが残る中、この魅惑的な光の変化をとらえるために、少し速く歩き始めた。本当はニュージーランド村のすべての場所をゆっくりと散策したいところだが、太陽は待ってはくれない。湖に向かって草むらを歩きながら、ここがごみごみしている東京の近辺にあれば、ふらっと訪れるのに絶好の所だろうと思った。でも、もともと田舎にあるのに、どうして600円も払ってここに来る必要があるのか?羊に触れられるということが、一番人気だったらしい、、、山口県には羊があまりいないんだろう、、、

New Zealand Sky

現実的な事実は忘れて、今、鳥の鳴き声を聞き、リラックスするのが一番だ。なんだか天国にいるような感じで、妙にものすごく安全な気がする。そよ風が、夏の蒸し暑さを取り去ってくれ、今まで聞いたこともないようなメロディーを鳥が奏でる。

New Zealand Village

Googleの画像検索でニュージーランド村と入れると、本物のニュージーランドの田舎が出てくる。丘の上に建つかわいい小屋で、大概は屋根が低い。残念ながら、この廃墟ファームパークでは、あんまりぱっとしない、大きなブロック作りの殺風景なオフィスビルのような建物しかない。しかし、幸いなことに、ここにはそれほど多くの建物はない。まだ開園していた頃の写真を見てみようという好奇心がわいたので見てみたが、もっとがっかりしてしまった。廃墟になって多少朽ちたほうが、ずっと良い場所もあるものだ。

Bell Tower of New Zealand

このトトロタイムで、大きな記事としてあまり有名ではない廃墟を取り上げるのはかなり稀なことだ。ここのことは最初は廃墟ブログの1エントリーとして乗せる予定だったが、ここの雰囲気があまりにも新鮮で素敵だったのでもっと広めてあげたい気になった。このバカ暑い夏が終わる頃には、この場所の鮮やかな色彩と和やかなキャラで人気が出るのではないかと思う。

Barbecue House Haikyo

Abandoned Bumper Car

この廃墟遊園地内では、車や自転車関連のアトラクションが多いようだ。バンパーカー用の長いコースや、子供が運転出来る昔ながらの機械仕掛けの車用の長いスロープ、奇妙なペダルが付いた三輪車など、色々ある。 自転車の一台を試してみたが、決して乗り易いものではなかった。ここが閉園した時に人が持っていかなかったのが納得出来る。この奇妙な三輪車がニュージーランドで発明されたものかもしれないと思い調べてみた。でも、そうでもなさそうだった。

New-Zealand with No Visa

秋が訪れる前の、夏の思い出。

Abandoned Plow

Playground Tipis

Abunai New Zealand Driver

Crazy New Zealand Ride

おもちゃの車に乗って、坂のてっぺんからスタートしてスロープを下り、最後で衝突する遊びらしい。楽しそう!もし雨で車がこんなに濡れていなければ、試していたと思う。このスロープのてっぺんからは、公園の良い眺めが楽しめる。夕暮れになったので、写真用にかなり良い色を撮れたのはラッキーだった。

私は、唯一現在も開園しているニュージーランド村のことを調べてみた: 東北ニュージーランド村 だ。バンパーカーとスロープを駆け下る危険なおもちゃの車はそこにもの同じものがあるのは確認出来たが、例の自転車は今でも謎である。いったいあの自転車はどこから来たのだろうか?

The Haikyo Accident

赤外線を通した、美しい写真を少し紹介しよう。静けさが、いつでも青い空、一年中咲いている桜、その後ろにたたずむ白い建物を反映する。すべてが完璧だ。淡いブルーとピンクは日本の女の子が好きな色彩なので、きっといつか、この赤外線写真は日本でよく売れると思う。

An Abandoned Farm

カメラ用にはかなり暗くなってきた。空は非常に魅力的な色に染まっているが、あまり遅くまで邪魔するのは止めることにした。結局、この遊園地は、もともといた自然に完全に帰っていくのだ。

New Zealand Farm Sunset

建物や物もそれほど残っていないので、ここが荒らされたり、いたずらにあわないように心から願う。ここには平和に純粋に残って欲しい。そして私がまた訪れるまでに、もっと朽ちておいておくれ。

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はじめまして

私は日本在住のフランスの写真家のJordy Meowと申します。私は日本に来たり日本に滞在する外国人のために、風変わりであまり有名でない場所の情報を見つけたりシェアしたいと思っています。私は書籍を出版したこともございますし、現在は綺麗なガイドブックのシリーズを新たに準備しているところです。