名頃、通称「かかしの里」への2度目の訪問だ。5年前に一度訪れ、綾野月美さんと一日を過ごした。当時、彼女に会えたらいいなと思っていたら、笑顔の目と、すべてを話したい、見せたいという尽きることのない情熱を持って、彼女の方から私を探しに来てくれた。



彼女は廃校になった学校や、いくつかの家の扉を開けて、かかしたちのことをもっと教えてくれた。













あの時、彼女は何歳だったのだろう?今でもそこにいるのだろうか?記憶とは違う女性に会うことを思うと、正直不安な気持ちもあった。でもこの感覚には慣れている。故郷を遠く離れて暮らす私たちは皆そうだ—懐かしい場所に戻り、何も変わっていないかのように良い時間を追体験したいと願いながら。











名頃の人口は、日本の多くの村と同様に急速に減少している。2002年、大阪で主婦として暮らしていた村人の綾野月美さんが故郷に戻ってきた。彼女は昔から小さな人形を作るのが好きだったが、名頃に戻ってから最初のかかし—父親に似せた巨大な人形—を畑の番人として作った。

近所の人たちの面白がる反応を見て、彼女はもっと作ることを決めた。引っ越していった人、亡くなった人、あるいはただ通りすがっただけの人の姿を作り始めた。住民がわずか20人ほどのこの村には、今や300体以上のかかしが暮らしている!それぞれに名前、性格、年齢、そして物語が記録されている。




村を貫く細い路地に再びやってきた。覚えているかかしもあれば、いなくなったもの、初めて見るものもある。5年前と同じ犬—レオンちゃん—がまだリードに繋がれ、石の山から吠えている。そこへ小さな四角い車、日産ルークスが横に止まった。買い物帰りの綾野月美さんだ!

もちろん彼女は私のことを忘れていたので、すぐに案内してくれることになった。活動が広がっていること、訪問者が増えて村が賑やかになったこと、かかし作りのワークショップのことを話してくれた。かかしたちには10月の第1日曜日にお祭りまであるのだ!

バス停で星条旗のネクタイをした新しいかかしを見つけた。ちょっと待って…もしかしてトランプ?もちろん違うと彼女は笑う!みんなトランプだと思うけど、これはパックンよ、日本で活躍するアメリカ人タレント!彼は名頃を訪れたことがあり、しかもトランプのことはあまり好きじゃないのよ。彼女は何枚かのチラシを見せてくれた。美しいイラストで、かかしの作り方が説明されている。木の端材、針金、新聞紙、布…。そこには村の物語も書かれていて、こう紹介されている:「人とかかしが共に暮らす村」

これを馬鹿げたアイデア、狂気の沙汰だと思う人もいるかもしれない。でも名頃を訪れれば、それが正反対だとわかる。人々への愛、命への愛、忘れたくない瞬間への賛歌なのだ。

徳島の山奥にあるこの小さな村に夜が早く訪れる。かかしたちが巨大で不気味な影を落とし始める。カラスたちはこの時間帯の方が落ち着くのか、紫色の空を背景にあちこちに降り立ち、「カァ!カァ!」という攻撃的な鳴き声を上げる—その名烏の由来となった声だ。そろそろ帰る時間だ。綾野月美さんも家に帰さなければ。
彼女は夜、何を夢見るのだろう…もしかしたら、山奥に隠された不思議な集落がある、かかしだけの世界を?