
車内でまどろんでいると、筒石のアナウンスで目が覚めた。ドアが開き、冷たい風が車内に吹き込む。外はオーブンの中のように真っ暗だが、明かりが見えている。気づかないうちに夜まで眠ってしまったのだろうか?夢を見ているのか?電車を降りるのは私だけで、不気味なきしむ音を立てて電車は走り去った。周りの壁は曲線を描き、高い湿度で水滴が滴っている。とても寒い。核シェルターのようなドアを通り、廊下を抜ける。風が私を持ち上げるように上へと続く無限の階段を登る手助けをしてくれる。数分後、光に目がくらむ…神聖な光?いや、ただようやく外に出ただけだ…そしてとても、とても暑い!ここが筒石だ。



糸魚川市郊外にある筒石集落は、日本でもほとんど訪れる人のいない場所だ。地下40メートルに埋まったバンカーのような駅を見に来るのは、電車オタクくらいだ。だから私の訪問は村にとって良い兆しだ。

山と海に挟まれた村は、非常に限られたスペースに建てられている。2階建てや3階建ての家々は、車が通れない狭い路地沿いにひしめき合っている。レストランはなく、小さなスーパーがあるだけだ。朝、雰囲気はとても穏やかだ。「失礼します!」と配達員が謝りながら小さな家の引き戸を開ける。おばちゃんたちは花の世話に忙しく、他の人たちはおしゃべりをしている。彼女たちの夫は長い間家を空けている。若者たちは、まだいるとしたら、おそらく漁に出ているのだろう。










村のはずれには、日本海に面した古い漁師小屋(舟屋)がある。これらの小屋はかつて西海岸沿いに並んでいた。風や天候、そして残念ながら関心の欠如によって消え去り、今では非常に珍しくなっている。筒石の小屋はまだ建っているが、あとどれくらい持つだろうか?



