新宿のニュースカイビルは、メタボリズム運動から生まれた素晴らしい建築物です。’70年代の素朴な建築様式で、モジュラーデザインのおかげで時代と共に進化しています (同じタイプのとても有名なビルが今も東京にあります。中銀カプセルタワーです)。当初、2010年にニュースカイビルについて書いたとき、ビルは解体される予定で、かなり荒廃していました。
その後、全面的にリノベーションされ、新しく生まれ変わりました。ビルは青緑色に塗り替えられ、とても醜くなっています。塗り替えた理由はよく分かりませんが、’70年代の元々の色に敬意を表していません。昔は現在と違ってこんな感じでした。
私が写真をうまく撮れるようになっただけでなく、タイミングの問題もありますが、色と状態の違いがよく分かるでしょう。
私は2010年にビルを訪ねました
このビルは、メタボリズムの宝石です。メタボリズムとはモジュラー構造を促進する建築運動で、解体と修繕、再建築が可能です。また、耐久性にも優れています。私はこの美しい土曜日に、ニュースカイビルの写真を撮りに行きました。まさかサプライズが待っているとも知らずに。
観察にちょうどよい角度を見つけるのが難しいです。ビルの正面に行き、近くの屋根に上がりました。ですが、すぐに住人とその犬に追い出されました。住人が警察を呼ぶと言ったので、私は命からがら逃げました ! 小さな託児所が屋根を貸してくれました。
ニュースカイビルの入口。薄緑色をしています。不名誉な空気が漂っています。メタボリズム戦争の敗北以外の何ものでもありません。ドアは大きく開いていますが、引き返すように促すメッセージがたくさん飛び込んできます。
長い間開けられていない郵便受けがたくさんあります。
現在は、多くの海を航海した本物の軍艦のような姿です。
ですが、ビルの側面はまるで宇宙船のようです。
ビルのエントランスでバッグを持った2人の若者と会いました。少しの間話すと、一人はDJで、ビルの屋上でパーティを開くことが分かりました。
彼はさまざまな情報を話してくれました。管理人は今夜いないので、チャンスです ! もちろん、私はパーティに参加することにしました。屋上にはすぐに20人くらいの人が集まりました。これは私です。素敵なビルの屋上で楽しんでいます。あまり褒められたポーズではないですが。
今、私たちは新宿に浮かぶ軍艦のドックにいます。
DJが淡々と準備しています。陽がゆっくりと沈んで行きます。その眺めと色は美しいです。
おそらく、ニュースカイビルでの最後のパーティになるのではないでしょうか ? さらに大勢の人がやって来て、飲み始めました。音楽も始まり、バックグランドで快活な音を立てています。
とても楽しく、くつろいだ格別な夜です。ここに集まっている人たちは、普通でない場所で定期的に直接会い、音楽を背景に飲んでリラックスしています。
もちろん、こうしたことすべてがまったく合法だというわけではありません。見慣れない薬物にも出くわしました。ですが、ここの人たちは割って入ることのできない特別な泡の中にいるのだと思います。そして、明日になれば、何もなかったかのように、みんなが仕事に戻るのです。
ニュースカイビルは現在、消滅の危機に瀕していますが、私たちは完全に現実離れした忘れられない時間を過ごしました。
いや、実際に消滅はしません。ニュースカイビルは再び戻って来るのです。しかし、もちろん、この懐かしいバイブは、ビルが修繕され、きれいになると、消えてなくなりました。
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