
米屋から石仏職人へ
丘の頂上に佇むこの700体以上の石像のユニークなコレクションは、たった一人の男の根気強い仕事の結晶だ。その名は岩岡保吉。若い頃、彼は四国八十八ヶ所霊場巡礼の1200キロを歩き、深く心を打たれて戻ってきた。




数年後、裕福な米屋となった彼は、盗掘された墓の霊を慰めるため、高鍋の丘に88体の像によるミニ巡礼を再現することを決める。実は昭和初期、近くの持田古墳群では数多くの軽率な発掘と盗掘が行われていた。



岩岡保吉は石工に依頼し、亡き霊たちを慰めるため88体の像を制作させた。
88体の神仏+雑多な民俗像のコレクション
石工が88体の像を制作している間、岩岡は観察し、学んだ。注文が完了すると、彼は自分自身で石像を何百体と作り続けることを決意する。



現在では、丘全体に700体以上が点在している。中には高さ6メートルにも及ぶ巨大なものもある。素朴な作風は、イースター島の像やネイティブ・アメリカンのトーテムを思わせる。



持田古墳群と同様、この民俗像のユニークなコレクションは現在、県の観光遺産として登録されており、毎年多くの訪問者を惹きつけている。
岩岡保吉は、フランスの「シュヴァルの理想宮」の郵便配達人のように、生涯を捧げて自らの手でこの幻想的な場所を作り上げたのだ。