長野県の宿場町・奈良井は、江戸時代(1603年〜1868年)の日本にタイムスリップさせてくれます。木曽福島と松本の間に位置するこの村は、歴史的な建物を保存しています。
奈良井千軒



江戸と京都の中間に理想的に位置していた奈良井は、かつて中山道の重要な宿場でした。鳥居峠の前の最後の休憩所だったため、多くの旅人がこの宿場に立ち寄りました。



全盛期には、この村は木曽谷の11の宿場の中で最も裕福でした。この繁栄した経済により「奈良井千軒」というあだ名がつけられました。旅籠や店が並ぶ目抜き通りは1キロメートル以上続き、日本で最も長い宿場町の一つです。

江戸時代に典型的な伝統的な家屋は、1978年から重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。木造建築は良好な状態で保存・維持されています。今日でも、その多くは旅館、店舗、レストランとして営業しており、昔の日本を懐かしむ人々を喜ばせています。



19世紀初頭に建てられた中村邸は、黄金時代の奈良井商人の生活を垣間見ることができます。
中山道
江戸時代、5つの交易路が東京(江戸)に通じていました。これらの街道の中で、中山道は日本橋(東京)と三条大橋(京都)を結び、当時の二大商業都市間の重要な連絡路でした。




中山道は「中央の山道」を意味します。その名の通り、日本アルプスを横断します。534キロメートルの道のりは69の宿場に分かれており、各宿場には旅人を迎える旅籠や飲食店がありました。



旅は約20日間かかり、1日約35キロメートルを歩きました。武士、大名、商人、荷運び人…当時は毎日この街道で行き交っていました。



毎年6月の第1週末に奈良井で「お茶壺道中」祭りが行われます。このイベントは、大名が将軍家に初摘みのお茶を献上するために江戸に向かった江戸時代の伝統に敬意を表しています。この伝統を後世に伝えるため、毎年行列が再現されています。