有明海に面した太良町(たらちょう)は、長崎県に入る手前の最後の村です。日本で最も潮の干満差が大きいことから「月の引力が見える町」として知られています。

満潮時には、大魚神社の3つの真っ赤な鳥居が水面に浮かんでいるように見えます。潮が引くと、鳥居への道は完全に現れます。
太良での強力な月の影響により、潮位差は6メートルにも達することがあります。鳥居は常に潮にさらされて劣化するため、約30年ごとに建て替えられます。現在の鳥居は2012年のものです。8月の夕日祭りでは、500以上の灯籠が灯され、ロマンチックな雰囲気を演出します。


日本には「浮かぶ」鳥居を持つ神社がいくつかあります(広島の宮島、琵琶湖の白鬚神社など)。しかし佐賀のこの鳥居は、神社への入り口ではなく、海の神々への参道となっています。
大魚神社は文字通り「大きな魚の神社」を意味し、17世紀に石谷氏によって建てられました(神社は1682年、鳥居は1693年)。

伝説によると、村人たちは腐敗した地方役人に悩まされていました。彼を追い払おうと、近くの沖ノ島でのいわゆる祭りに彼を招待する計画を立てました。島に誘い出して酔わせた後、彼を置き去りにしました。
役人が目を覚まし、潮が岸辺に満ちてきていることに気づくと、海の神々に助けを求めました。すると巨大な魚が彼を救いに来ました。感謝の印として、彼は「大魚」神社を建て、島への道しるべとして鳥居を立てました。



沖ノ島は、島を作ったとされる「おんがんさん」という神様の伝説でも有名です。「昔々、ある島にいた神様が髪を剃って海に投げましたが、髪は流れずにそのまま島になりました」という言い伝えがあります。
この島は地域に深く根付いた古代の信仰の場であり、今日でも女性は上陸を禁じられています。
