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Underground Discharge Channel

地下神殿:外郭放水路調圧水槽

埼玉県春日部市には、地下神殿の異名をもつ、世界最大級の地下放水路があります。知る人ぞ知る、地下から都市を支えているヒーローです。最先端の建築技術と建築美を象徴するかのような垂直なコンクリートが岩盤を支える様相は、彼のコルビェジエをも唸らせるのではないでしょうか。正式名称は、外郭放水路調圧水槽。名前からくる建物のイメージと実物のギャップがまた面白いですね。

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何故、埼玉県春日部市この神殿は建設されたのでしょうか。坂東太郎との異名をもつ利根川は、日本三大大暴れ川の一つです。現在の利根川は、江戸時代に作られた人口河川です。春日部市には、利根川は通っていないものの、利根川水系の川(中川、倉松川、大落古利根川(もとの利根川)など)があり、特に倉松川流域は洪水常襲地帯でした。実際、地下宮殿建設後は、洪水は減少しているそうです。

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巨大神殿の仕組みを簡単に説明します。雨が降り、川の水位が上昇し水が溢れると、その水は流入路にそって首都圏外郭放水路の立坑に流れ込みます。この立坑がまたとてつもなく大きい。しかも一つではなく5つあり、先述した利根川水系の川近くに建てられています。その5つの立坑それぞれを、地下を6.3kmに渡る地下放水路が結んでいます。流入時には、今私たちが立っているまさにこの場所が水で一杯になるのです。

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流れ込んだ水は、江戸川に放水されるのですが、当然一気に出されるのではなく、調整しながら徐々に出されます。このため神殿は、水路だけではなく、洪水調整池(まさに水槽)の役割もあるのです。

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因みに、江戸川へ放水する際に使用される排水ポンプは、毎秒200t出せるようになっており、14000馬力タービンとのことだそうです。

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実際、この強大水槽が使用されるのは、6月から11月の梅雨と台風シーズンです。

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「繁忙期」以外は無料で見学が可能です。見学するには事前にツアーを予約する必要があります。

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ツアーでは、外郭放水路調圧水槽の説明とビデオを見た後、地下神殿に向かいます。さあ、いよいよ!美しさに息を飲んだものの、許された滞在時間はたったの10分間。短すぎる!しかも見学できる領域は非常に狭いかったです。

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その10分間で頑張ったとった写真です!準備万端で行ったかいがありました!:)

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これが地下神殿の出入口。知らない間に巨大地下神殿の上を闊歩していたんですね。すごい!

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安全上の理由から、見学者は日本語を話せる必要があるか、話せる人と一緒に行く必要があります。詳細情報は、こちら首都圏外郭放水路をご参照ください。

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はじめまして

私は日本在住のフランスの写真家のJordy Meowと申します。私は日本に来たり日本に滞在する外国人のために、風変わりであまり有名でない場所の情報を見つけたりシェアしたいと思っています。私は書籍を出版したこともございますし、現在は綺麗なガイドブックのシリーズを新たに準備しているところです。