こんなに長く日本にいるのに、琉球の島々を訪れてないなんてどうしたものか?そんなの間違ってる!というわけでアンセルムと共に2週間のロードリップにでることにしたよ。まずは、沖縄本島に繰り出すよ。
那覇
東京から飛行機でたったの2時間半で那覇に到着する。アクセスはとても簡単だけれど、エアチケットは決して安くない!でも日本国内で温かいところに行くことにしたんだ。11月のこの時期東京は寒いからさ、沖縄は最高だよ;)
到着してから数時間で沖縄の雰囲気に溶け込んだ。僕達は日本にいるんだし、サービスの質も一緒だし、言葉は—いつもちょっとした違いがあるとはいえ—似ているし、すべてが清潔だ・・・沖縄に住む日本人はちょっと違いがあるけれどね。すごくリラックスしていて、ある領域では戦闘機だって当然見かけるし音も響く、それは認めなきゃね、でもここの人たちはとっても優しくて心も温かい。本当に快適なバケーションだなぁと感じるんだ。
東京ではレストランチェーン店が軒を連ねるがここはそういう類のレストランが少ないようだ、それに対して地元の居酒屋が多く見られる。この旅で驚いたのは、地元の食事が素晴らしいことだ。期待はもちろんしてたけど、これほどとは!
どの食事も本州で見られるものと基本的には同じような感じで出されるんだけれど、味が全然違うんだ。もちろん、ここでのゴーヤ(どこでも見かけるとても苦い野菜)の役割は大きい:)地元のガストロノミーの代表格はチャンプル(肉や豆腐なんかと一緒に炒めたゴーヤが基本の料理)で、この料理は沖縄の代表格なんじゃないかと思うな。でもゴーヤチャンプルが沖縄料理の代表格ってのは何かの間違いじゃないかなって思うんだよね、だって沖縄で僕等が食べた料理にはもっともっと丹念に作られて美味しいものがあるんだもの・・・
この上の写真は那覇中心部でみられるツリーハウスレストランだ。ここね。木の上に建つこのレストランのテーマは目を見張るけど、残念なことに結構高くつくし食事はそんなに他の美味しいレストランと比べてもオリジナルとは言えないんだ。そして最悪なのは…この木はホンモノじゃないんだ。残念。
この下の写真は、とってもいい感じのゲストハウスだ、高くないしね(一泊のベッド代は2,000円)、そしてホスピタリティーは最高なんだ。沖縄で泊まる所を探すのはそんなに難しくないんだけれど、もし必要ならリストをつくるよ;)
那覇は第二次世界大戦中にかなり苦しんだ町で、そのほとんどが完全に破壊された。だからここで明治とか江戸時代の古い旅館や温泉、木でできた家々などは見られないと思ってたんだ・・・でもね、アスファルトコンクリートでできた家は残ってるんだ。残念だな、この島はとっても長い歴史があるし、他の場所よりも中国の文化が色濃く残っているというのに。
那覇は他のもっと興味深い場所よりもアクセスの拠点という見方が強い。もちろん見所はあるよ、でも街はそんなに移動してまわるほど価値はあるかな?率直にいうと、そうでもないんだ。沖縄の島々には沢山の見所があって他の島々には那覇より長くステイする価値がある。ここでの生活は確かに快適だけれど、ご存知の通り僕等は享楽主義の冒険者だから都市部以外の他のもっと面白い場所に赴かないといけない。それでも那覇のいくつかの場所を君達に紹介するよ。この下の写真は、国際通りだ(ショッピング、レストラン、お土産屋、バー・・・)
飲み物においてもまた違いがある。自動販売機は普段良く見るものとは違った缶ジュースを販売しているし、基本的なビールはオリオンビールで(沖縄ではアサヒビールは頼まないようにね、美味しいのはわかっていても)あと日本酒ね…むしろ泡盛(沖縄産のとても強いお酒だよ)を試してみて、もっとおススメなのは・・・毒蛇ハブのハブ酒!
沖縄についての紹介をちょっとしたから、さぁ次は刺身を目当てに居酒屋へ行くよ・・・お皿の真ん中のが刺身、見えるかな?あと左の方に小さな泡みたいなのが見えるかな?これは海葡萄といってちょっと醤油をかけて食べると美味しい海草の一種だ。僕等は関西から来ているという日本人観光客のお隣で素晴らしい第一夜を過ごした。
壺屋地区
那覇がこんなに牧歌的だったなんてまったく知らなかったよ—那覇は琉球の島々の首都であることには変わりはないんだけど—東京にも残ってるけどさ、古き良き時代を感じさせてくれる場所がさ。幸運なことに、壺屋地区はそういった雰囲気が残っているんだよ。かなり心に残る印象的な場所なんだ。
壺屋は、17世紀に琉球の島々の陶器製造所をすべて集結させた場所だ。那覇の空気が、釜から出る煙によって汚染されないように1970年に同じ場所に集められた。現在は、人気のあるお店やレストランばっかりだ、もちろん住んでいる人たちもいるけれど。
僕はとくに陶器に興味があるわけではないけれど、お店の中はひんやりしていて、けっこういいものが見つかるし(とても高価だけどね)、お土産(友達に渡すプレゼントのこと)にするのに最適なものもあるんだ。例えば家の屋根に取り付けられているシーサーとかね。
僕等はのんびりと石畳の上を歩いている、くねくねした道を右往左往に行ったり来たり、のぼったりおりたりしながらね。自分で陶器製作を体験できるアトリエもいくつかあるよ、でもとりわけ蕎麦屋の前に戯れているこの綺麗な猫は・・・ほんとに可愛いんだ!ここで足を止めることは必須だよ。
ここは地元のお蕎麦屋さんだよ、僕にはちょっと味が足りなかったんだけどここの雰囲気は本当に心地よくて、時間を気にせずに長居できる。興味津々の猫たちは近くまでやってきて、注文した食事をつまみたがる。もちろん喜んでシェアするさ。
那覇は主に台風の被害を避けるためにコンクリート製の建物で建設されている(右奥の写真だよ、わかるかな?)、壺屋地区は那覇の他の場所よりも少し“沖縄”特有の生活や息遣いが今でもまだ残っている。ここで過ごせたことは嬉しい限りだ!
みんなおわかりかな、那覇に行くことがあったら壺屋地区は僕のおススメだよ。とても素敵な場所があって、エリア的には小さいけれど物思いにふけながら何時間も過ごせるよ…
首里城
.さあ次は首里城に向かって歩いていく、琉球王国の古い宮殿だ。
その宮殿は海抜300mの丘の上に立地し、そこから那覇市街一面を見渡すことができる。遠くアルカションの街を彷彿とさせるね;)そこからの眺めは周りを囲んだ美しい城壁、青と緑色の美しいコントラストも含め素晴らしいよ。
首里城は、赤は赤でも新しく塗られた赤色でほんと眩しすぎるんだ(おっと失礼、むしろ真紅とか朱色というべきだよね!)、ここを訪れる人々はその庭をぐるりと一周できる。すべてが見かけ倒しっぽく見えるんだ、でもそんなに驚かないよ、だってその城は1996年に完全に復元されたんだもの。この宮殿の過去は厳しく、第二次世界大戦中にアメリカ軍に襲撃されたのを含めると最低でも5回は破壊されている。
宮殿は沖縄の木造建築では最大のものでもあって、内部を裸足で見てまわることができる。快適なんだけれど見学の速度は速いし、大勢の人がいるし、雰囲気的にいうと独創的な何かが欠けているんだよね。
大日本帝國海軍司令部
沖縄戦争に言及することなく沖縄や那覇を語ることはまず不可能だ、特に第二次世界大戦の大きな戦闘についてはね。大日本帝國海軍司令部はとりわけうんざりするような手荒な境遇に立ち向かったけれど、結局は、戦争に勝つという希望さえ失ってしまった日本予備軍でしかなかった。
この地下はアメリカ軍の侵略圧力下のもと、短い期間で人間の手によって掘られた450メートルもあるトンネルだ。戦争の終結時に全てを失い沖縄の大日本帝國軍の指揮官はここでみんな自殺をしたんだ。4,000人もだよ。ここでは榴砲弾の破片だとか鉄砲の弾によってできた穴が多数残っている部屋が見られる。現代の大量切腹、本当にぞっとする。
さぁ。ちょっと話題を変えようか、沖縄にきたら是非ピザを食べてみてね。どの居酒屋でもピザは頼めるよ、沖縄のピザは小さいんだけれど最高に美味い。僕等はこの下の写真のピザを試してみたよ。
遺跡も見たいって?もちろん。
中城遺跡
15 世紀に建てられた中城城は、沖縄で最も保存状態のよい城だ。その要塞は、東を治めていた危険人物で、王位を我が物にしようと試みる阿麻和利の攻撃から守るために護佐丸氏によって建てられた。
深呼吸してみて。琉球王国にいるんだよ!
お城は3つの城砦によって構成されており、その建築は長い月日を経ているにも関わらず見事なまでのよい状態を保っている。セメントなんか必要ないよって感じだ;)
中城城の背後には、沖縄でもっとも有名な廃拠がある。巨大なホテルの骨組みだけのね!75年の沖縄海洋博訪問客を迎えるために建設される予定だったが、完成することはなかった。それはお城とすごくいいコントラストを醸し出しているんだ。同じ丘の上で肩を並べる二つの同じような規模の廃拠、でもそのスタイルは完全に正反対なんだ。
Anselmeにとってはこれがはじめての廃拠なのでここに来たことを本当に喜んでた。ここではこの廃拠は紹介しないけれど、もちろん haikyo.org(100%廃拠を紹介している僕のサイト)で確認できるよ。さぁ、今度は名護に向かって出発だ、沖縄の島々の中では北部に位置する。
名護のシークレットビーチ
僕等は海岸に近いリゾート地、そして有名な水族館のある名護付近にいる。僕達はちょっとだけ高めの宿を見つけたよ、ホスピタリティーが最高で心温かいオーナーのいる宿なんだ、彼は僕達に地図である場所を指し示した。「さぁ、ここ行ってみてごらん、僕の秘密の場所なんだ!」それ以外のことは何も教えてくれなかったから、僕等はすぐに出かけることにしたんだ!
その場所はとても静かで、猫一匹すらもいないし駐車場もないし、辿りつくまでのアクセスは木々の間にくねくねした小道があるだけだ。でも僕等は秘密のビーチのもとまで探検を続けたよ・・・
それは琉球の地で心が痛くなった一番最初の冒険だった。僕等は沖縄というと白砂のパラダイスみたいなビーチなんかを想像するよね、でも僕等がいるこの場所はかなりそれとは異なっている。そこは二つの堆積岩で構成されていて(本質的に石灰は珊瑚の暗礁からできている)足がかなり痛めてしまうほど尖がっているんだ!
もう一方の側の殆どの石灰は道路やお城、家などの建設に使われていて、沖縄の外観の殆どを形成している。現在はもちろんセメントがそれに代わって使用されているけどね、だってそっちのほうがもっと丈夫でメンテナンスも簡単だもの。石灰はとっても脆いから、よくそこに危険な蛇“ハブ”が巣を掘って住み着いているんだ(この記事では酒の中にいる蛇だよ)。
この場所は素晴らしい。沖縄の海岸のあちこちで見られるようなごつごつした岩場で形成された見事な場所だよ。ありがとう、宿のオーナさんよ!
美ら海水族館
この割と最近にできた水族館(2002年)は、真の幸福感を味わえる場所だ。4階まで全部魚で埋め尽くされていて、水槽から放たれる光は圧巻、すべてが鮮やかに演出されているんだ。
僕は一般的に水族館というものに特に興味があるわけじゃないんだ(どちらかというとそこにいる鯨やいるか、アザラシなんかも含め、食べる方に興味があるな-パフッ:P)、でも“自分の目で“黒潮”を見るのはかなり興味をそそられた。そこは長さ22メートル、高さ8メートルの一般的な水族館なんだけれどね。水族館の演出はすべてが美しく、僕等はここを去り難かった・・・
ノーコメント…
僕を信じて、この水族館に行かずして沖縄の島々にやってきたなんて想像できないんだよ!もし君達が水族館が好きで、日本にいるなら、週末を沖縄のここで過ごす価値は十分にあるよ!
天空のビザ
天空でピザを食べるのを夢見ない人なんているのか?笑うな!僕等はまさにそこにいるんだ、山のてっぺんに建つそのピザ屋の宣伝は物凄くてそこを避けて通ることなんてできないんだ。それにつかまったのは僕等だけじゃないよ、多くの外国人や日本人の観光客がここに来ていて、行列をなしているんだ。その場所はあまり簡単に見つけられないんだけどそんなの誰も気にしてない様子だ。
一時間も待ったあと(ローシーズンなのに!)、僕等は外のテーブル席についた。みんな胡坐をかいて座っていて、天気もよくって、景色は申し分ない、雰囲気は本当に最高だ。
ここは世界一シンプルなピザ屋だ。一種類のピザと(小さいのと大きいのでそれぞれ1,000円と2,000円だ)サラダしかない。ピザはいつもサラミ、ピーマン、ニンニクだ。選択肢が無いんだよ。飲み物以外はね。
ここの雰囲気がおそらく美味しさを増しているとは言え、ビザは物凄く美味しい。一軒しかレストランはなくて、本当に観光スポットとして申し分ないよ。もしこの付近をまわってみたかったらここだよ。
沖縄本島の訪問はとっても興味深い、完全に違った環境に身を置いてるとういう感じも無いしね。那覇の上空のChinookの存在は、ちょっと憂鬱にさせられるけどね、F15、あるいはF22戦闘機のバレエ(空中ダンス)が無いときっていつなんだ。僕はこのアメリカ軍の存在は全然いいと思わないしコンクリートばっかりだし、どっちもほんとに絶えず苦い気分になっちゃう。琉球王国は二つの時代に挟まれてしまっている印象を受けるし、ちゃんと本来の日本に戻るための呼吸ができてないようにも思える。まあ今のところはね!僕達に関してはというと、この島々の旅はまだ続くよ、まだまだ見る価値のある場所が沢山残っているもの・・・
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