富士の周りの湖にも、短いながら華やかな時代がありました。今日は山中湖へ、廃墟になった二軒のホテルを訪ねます。現地に着いてみると、一軒目は改修中でした。もう一軒は少し見つけにくいのですが、こちらは完全な廃墟です。建物は二棟から成り、一棟目はカビだらけで湿気がひどく、宴会場か何かだったようです(「出演者」用の楽屋がありました)。二棟目がホテル本体です。
山中湖のこのホテルは、特別に印象深い物件というわけではありません。でも廃墟とはそういうものです。驚かされる場所もあれば、崩れ落ちた場所も、これといって何もない場所もあります。それでも扉を開ける瞬間はいつも少し高鳴るものです。ホテルを後にして、湖を一周することにしました。この先でもう一つの廃墟に出会うとは、まだ知りません。
湖畔の道沿いには、打ち捨てられた建物がいくつもありました。ゲームセンターが一軒、それにホテルがもう二軒。残念ながらどこも施錠されていて、中に入ることはできませんでした。
廃墟はこうやって見つけるものです。自分の足で探し、周りをよく見て、裏道を通り、怪しい建物に目を留める。もちろんGPSは必需品です。左の本は『日本の廃墟』で、地図つきで二百か所が載っています。始めるにはうってつけの一冊です。iPhoneのGoogleマップもよく使います。専用のGPSよりずっと正確で、情報も揃っています。
湖の裏手の細い道で迷ううちに、この日二つ目の廃墟に行き当たりました。これが大当たりでした。
自分で見つけた場所は、やはり格別です。この日の二軒目は、一軒目とは比べものになりませんでした。まだ時間があるので、少しだけ観光客に戻ります。
なお、一軒目は正確にはホテルではなく、倒産した会社の社員研修所でした。詳しくは、廃墟だけを集めた日本の廃墟についての私のサイトをご覧ください。ここには、これから特に見応えのある廃墟だけを載せていくつもりです。
富士のふもとの物語をもう一つ。樹海:青木ヶ原の物語もあわせてどうぞ。
























