利尻島は、日本最北端の北海道沖に浮かぶ島。隣の礼文島とともに、その自然の豊かさから利尻礼文サロベツ国立公園の一部となっている。




高い峰々を持つ野生の島
人口わずか5,000人余りの利尻島の主な産業は、観光とウニや昆布などの海産物だ。手つかずの自然と冒険を愛する人々が毎年、利尻山登頂に挑戦しにやって来る。




「利尻」という名前は先住民族アイヌの言葉に由来し、「高い峰の島」を意味する。20万年前の噴火で形成された休火山・利尻山の標高を考えると、まさにふさわしい名前だ。







円錐形の「富士山」のような形から、この島は「利尻富士」とも呼ばれる。山頂からは360度のパノラマで、ロシアのサハリン島、礼文島、そして北海道本島を一望できる。


ニシン漁の繁栄
約180km²の面積を持つ利尻島は、(佐渡に次ぐ)日本で2番目に大きな離島だ。
19世紀、徳川幕府(軍事独裁政権)の支配力が衰え始めると、島は漁師や捕鯨者など外国人との接触が増えていった。1807年にはロシアから攻撃を受けたこともある。






世紀末までには、青森、秋田、その他の日本海沿岸地域から多くの漁民が、魚の豊富な海域を求めて移住してきた。先住民族アイヌの領土への植民地化が始まっていた。








ニシンは島の経済の主力だった。最盛期の1915年には、年間漁獲量が10万トンを超えた。しかし1955年以降、ニシンは残念ながら激減し、島は昆布、ウニ、タコ、ヒラメ漁へと転換した。



貴重な保護された原生自然
1965年に利尻礼文国立公園、1974年にサロベツ国立公園に指定され、この島は自然愛好家の観光地となった。

最近、「利尻山16景」という観光ルートが整備された。各所でオリジナルスタンプを集めることができる。地元の人々が「16の美しい顔」と呼ぶ、山の様々な表情を発見してもらうことが狙いだ。







利尻山の眺めは、北海道の大人気お土産「白い恋人」のパッケージにも描かれている。