日本最大のだるま人形生産地は、小さな群馬県にあります。列島で販売されるだるまの80%以上が高崎市で作られています。
17世紀に創建された少林山達磨寺は、高崎だるまの発祥の地です。

当時、国は大飢饉に苦しんでいました。寺の僧侶たちは、禅仏教の開祖であるインド僧・達磨大師の姿をかたどった人形を作り始めました。希望と勇気の象徴であるこの人形は大成功を収め、地元の農民が自立する助けとなりました。


以来、この伝統的な赤い人形は、願いを叶える縁起物として知られています。大阪近郊の勝尾寺でも同じ熱気が見られ、その斜面もまただるまで埋め尽くされています。

やり方は簡単です:願い事をしながらだるまの右目を塗ります。願いが叶ったら、左目を塗ります。年末には人形を寺に持っていき、お焚き上げをしてもらいます。


高崎だるまの眉毛は鶴を、ひげは亀を模しています。この2つの生き物は長寿の象徴です。
少林山達磨寺には、様々な大きさと色のだるまが溢れており、それぞれが持ち主の願いを表しています。恋愛、成功、富、守護…それぞれの色に意味があります。



日本人にとって、だるまは「人生には浮き沈みがある」ことを意味しています。
ご存知でしたか?ブルーノ・タウトが少林山に住んでいました
ドイツの建築家ブルーノ・タウトはナチスから逃れ、1933年に日本に渡りました。当初は仙台を拠点としていましたが、地元の建築家・井上房一郎の仲介で高崎に移りました。彼は県立工業研究所高崎支所で働きました。
彼の住居は、少林山達磨寺の境内にある洗心亭でした。この六畳半の質素な建物で、タウトは「わびさび」(不完全さ、無常、簡素さの中に美を見出す)という日本の精神を体験したと言われています。せっかく群馬を訪れるなら、もう二つの寄り道もおすすめです。乳青色の火口湖が広がる白根山と、日本一深い駅で、山の地下深くに沈む土合駅です。



毎冬、この寺は活気づきます。1月6日・7日のだるま市と、願いを焼くお焚き上げを訪ねました。